はじめに 初級編 中級編 上級編

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この中級編では、いよいよ本格的にAGAの対策をはじめていきたいと思います。

ただ、AGAといっても初期段階から、かなり進行している状態まで、症状は様々です。

副作用が怖いので、まだ薬を使うのには抵抗があるという方から、積極的に薬剤を使用していきたいという方まで、順を追って対策を紹介していきたいと思います。

できれば、最初はAGAクリニックへ行って診断してもらうことが望ましいと思います。

この中級編ではAGAの主な対策方法として、

5αリダクターゼの阻害
ミノキシジルなどによる血行促進

の2つを中心に紹介していきたいと思います。

 

5αリダクターゼを阻害する

まず最初に5αリダクターゼの阻害について説明します。

はじめに』のページでも触れていますが、AGAによる薄毛の主な原因として、男性ホルモンであるテストステロン5αリダクターゼという酵素と血液中で結合することにより、DHT(ジヒドロテストステロン)へと変換され、髪の毛の毛乳頭にある受容体に働きかけ、髪の毛の成長を抑制します

つまり、このDHT(ジヒドロテストステロン)がハゲの原因となるのです。dht

それなら、DHTに変換される前に5αリダクターゼを減らしてしまおうというのが、現在の発毛・育毛業界における、大変有効な手段のひとつとなっています。

5αリダクターゼには1型と2型があり、薄毛の原因としては、主に2型が作用しているといわれています。

では、どんな対策方法があるの?

という疑問にお答えしていきたいと思います。

 

サプリメントで対策する

薬による副作用が気になる方や、まだ薬に頼りたくない方にはサプリメントによる対策をオススメします。

サプリメントは主に天然成分を使用し、作られているため、副作用がほぼありません

まずは、初級編でも紹介した亜鉛です。

亜鉛で対策

亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチンの生成に必要な成分でもありますが、5αリダクターゼを阻害する効果も確認されています。

もちろんサプリメントに頼らず牡蠣などによって摂取することも可能ですが、毎日牡蠣を食べ続けるというのは難しいと思いますので、無理なく摂取するにはサプリメントが有効です。


ジンク(ZINC)50mg
アメリカの老舗サプリメントメーカーのひとつである、ソースナチュラルズ社の製品で、1粒に亜鉛を50mg配合した、高濃度タイプです。アミノ酸キレート加工が施されており、体への吸収率を高めます。

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ノコギリヤシで対策

次に紹介したいのがノコギリヤシ(ソーパルメット)です。

ノコギリヤシは北アメリカ南部からメキシコが原産のヤシ科の植物です。

昔からネイティブアメリカンの間では、ノコギリヤシの実を食用としており、強壮剤として使われていました。

後の研究で、ノコギリヤシには頻尿の改善や5αリダクターゼの発生を抑える効果があり、薄毛にも効果があることが分かってきました。

ノコギリヤシはスーパーなどでは手に入りませんので、サプリメントで摂取するしかありません。


Swanson ソーパルメット540mg250錠
40年以上の歴史を持つ、アメリカのサプリメントメーカーであるスワンソン社のノコギリヤシサプリメントです。1粒にノコギリヤシエキスを540mg配合しており、コストパフォマンスも非常に高いです。

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ナツシロギクで対策

最後に、フィーバーフュー(夏白菊/ナツシロギク)です。

フィーバーフューは数百年も前から、ヨーロッパでは頭痛などに効く、薬草として知られていました。

フィーバーフューには、パルテノライドと呼ばれる有効成分が含まれており、がん細胞の転移を抑えるためのモニタリングの過程で、偶然、発毛効果が発見されたのです。

そして、実際にAGA患者の約8割に増毛効果が見られたという報告もあります。

パルテノライドには、直接5αリダクターゼを阻害する効果があるわけではなく、すでに結合されてしまったDHTそのものの働きを抑える効果があるのです。

お茶でも効果はあるようですが、苦いので長期間続けるためには、サプリメントで摂取することをオススメします。

これらのサプリメントを複合的に摂取することで、更に効果が期待できます。


マイグラフュー
アメリカのサプリメントメーカーである、ネイチャーズウェイ社が開発した製品で、ナツシロギクによる育毛の有効成分である濃縮パルテノライドが1粒に600mcg配合されています。

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育毛専用サプリメントで対策

初級編でも紹介した育毛専用のサプリメントには、髪に必要な栄養素に加え、これらの成分も含まれており、色々飲むのは面倒という方にはオススメです。

ただし、サプリメントのデメリットとして、費用が比較的安く、副作用が非常に少ないかわりに、効果には個人差によるところが大きいので、期待し過ぎは禁物です。

育毛サプリメントBOSTON
BOSTONにはノコギリヤシや亜鉛をはじめとし、育毛に効果的な成分が20種類以上含まれており、多くのサプリメントを飲むのが面倒な方には最適です。

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経口薬で対策する

5αリダクターゼを阻害する薬で、最も有名なのがプロペシアではないでしょうか。

プロペシアをはじめとした5αリダクターゼの2型を阻害する薬剤の主成分がフィナステリドです。

このフィナステリドが、現在、厚生労働省で唯一認可されている発毛用の経口薬であり、日本皮膚科学会が発表した、『男性型脱毛症診療ガイドライン』では最高評価のAランク(強く勧められる)に位置し、一般的にクリニックなどで、薄毛対策として処方してもらえる薬が、フィナステリドを主成分とした、プロペシア、もしくはジェネリックのフィナステリドファイザーとなります。

もちろん厚生労働省が認めている薬剤だけあって、サプリメントより効果的であり、服用1年後には58%に薄毛の改善が見られ、40%は現状維持、そして2%に薄毛の進行が見られたとの報告があります。

つまり、この数字を見ると、98%が薄毛の進行を食い止めたということになり、非常に効果的な薬であることがわかります。 prope1y しかも、服用年数を重ねるごとに効果が上がり、3年後には78%が改善したと回答しています。 prope3y ただ、多くの方が気になるのは副作用のことではないでしょうか。

プロペシアの場合、主な副作用として1~5%に『性欲減退』、1%未満に『勃起機能不全』などの症状が認められます。

薬である以上、どんな薬でも副作用は付き物です。

数字を見て分かるとおり、これらの副作用は滅多に出るものではありませんが、これらがどうしても気になるという方や、暗示にかかりやすい方は、サプリメントによる対策にとどめておくのも良いかもしれません。

また、その他のデメリットとしては、薬価が高いということがあります。

薄毛治療には保険がききませんので、一般的なクリニックなどで処方してもらった場合、通常、プロペシアで28日分が約7000~9000円程度ジェネリックでも6000円前後はしてしまいます。

しかし、今の世の中は便利なもので、ネット上には個人輸入の代行業者というものがあります。

つまり海外で安く売られている、正規の薬剤、もしくはジェネリックを自己責任で取り寄せてしまおうということです。

この個人輸入代行業者を使うと正規品でも2割以上安く手に入ることがほとんどです。

もちろんネット上ということもあり、偽物を取り扱うようないかがわしい店もありますので注意が必要ですが、ここでは成分鑑定などをしっかり行っている、信頼のできる代行業者の薬剤を紹介していきたいと思います。

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まずはプロペシアを代表とするフィナステリド系の薬剤です。


プロペシア(アメリカ版)1mg
毛根中の毛乳頭細胞にある5-α還元酵素の働きを阻害して、男性ホルモンであるテストステロンが、脱毛症の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)へと変化するのを抑制し、髪の毛が薄くなるのを防ぎます。


フィンペシア(Finpecia)1mg キノリンイエローフリー新タイプ
プロペシアのジェネリックです。発がん性があるといわれているキノリンイエローがフリーのものがオススメです。旧製品では着色料としてキノリンイエローが使用されていましたが、現在は使用されていない製品がありますので、そちらを紹介しています。


フィナロ(Finalo)1mg
こちらもプロペシアのジェネリックです。プロペシアやフィンペシアと同じくキノリンイエローがフリーの製品です。薬価はフィンペシアより更に安く提供されています。


プロスカー(Proscar)
日本では未承認薬であるものの、プロペシアと成分が同じであり、一般的にプロペシアのフィナステリド含有量が1mgなのに対し、1錠に5mg入っているのが特徴です。ピルカッターなどで4~5分割して服用することで、プロペシアと同等の効果をジェネリック商品よりも安価で得ることができますが、1錠まるまる服用しないよう注意が必要となります。


フィンカー(Fincar)5mg
プロスカーのジェネリックです。薄毛治療にはプロスカーと同様に分割して服用する必要があります。プロスカーと比較しても更に安価となっており、プロペシアと比較した場合、プロペシアの1ヶ月分の費用で1年分以上の薬剤を購入することができます。


そしてデュタステリドです。

デュタステリドとはフィナステリドと似た成分の薬剤ですが、フィナステリドの1.5倍の2型5αリダクターゼを阻害する効果に加え、1型にも作用すると言われています。

高い発毛効果が期待できるものの、現時点では前立腺肥大に対する治療薬としてのみ認可されていますが、個人輸入により海外から取り寄せることができます。

※平成27年9月28日にAGA治療薬としてアボダート(アボルブ)のグラクソ・スミスクライン社製造のZAGALLO(ザガーロ)という薬品名で厚生労働省に認可されました。

ザガーロの効果については過去記事:〈承認されたデュタステリド、『ザガーロ』の効果は?〉


アボダート(デュタステリド)
日本名ではアボルブと呼ばれ、前立腺肥大症の治療を目的としてFDA(アメリカの食料医薬品局)に承認された製品です。テストステロンからDHTへの変換を阻害する作用があります。副作用として強力な発毛効果があるとされています。ザガーロと同成分です。


デュプロスト0.5mg
アボダート(アボルブ)のジェネリックです。インドの代表的な製薬会社であるシプラ社によって製造され、世界中に流通しています。


これらの5αリダクターゼを阻害する薬を服用した場合、通常明記されている副作用とは別に、初期脱毛と呼ばれる現象が起きることがあります。

この初期脱毛とは乱れたヘアサイクルが正常なヘアサイクルに戻る過程で、以前より一時的に抜け毛が多くなる現象を呼び、薬の服用開始時から1ヶ月から3ヶ月の間に起きることが多いようです。

初期脱毛が起きるということは、薬が効いている証拠です。

初期脱毛について詳しくは過去記事:〈初期脱毛って何!?〉

通常、脱毛した場所からは、時間をかけながら徐々に健康な髪へと生え変わりますが、どうしても心配な場合はクリニックなどに相談に行っても良いかもしれません。

 

シャンプーで対策する

初級編でも少し紹介しましたが、ケトコナゾール配合のシャンプーについて、もう少し詳しく説明したいと思います。 このケトコナゾールに関しては、日本皮膚科学会のガイドラインにおいて、C1ランク(用いてもよい)に位置づけられ、毛髪が太くなるなど、一定の有効性が認められています。

またDHTに対しても抑制する効果があります。

現状、日本では未認可ですが、海外では比較的一般的なシャンプーであり、個人輸入などにより入手することが可能です。


ニゾラルシャンプー、ニゾラールシャンプー2%(Nizoral Shampoo)
ケトコナゾールには殺菌作用が有り、フケや脂漏性皮膚炎対策に効果的なほか、AGAの原因とされる男性ホルモンを抑制する働きもあります。


ニナゾルシャンプー(Ninazol Shampoo Ketconazole)2% 100ml
ニゾラルシャンプーと同様にケトコナゾールが2%配合されています。


 

頭皮の血行を促進する

発毛には頭皮に栄養を届けるため、毛細血管に血流を促すことが大切となってきます。

初級編では生活環境やマッサージなどによる血行促進を紹介しましたが、中級編では、薬剤による血行促進を紹介していきたいと思います。

ミノキシジルで血行促進

ミノキシジルはAGA用の外用薬であり、日本ではリアップシリーズが市販されています。

リアップにはミノキシジル濃度が1%のものと5%のリアップ×5があり、後者では1年間の継続使用で94%が軽度以上の改善という評価がなされています。

実際に日本皮膚科学会が発表した、『男性型脱毛症診療ガイドライン』では、フィナステリドと並び、最高であるAランク評価(強く勧められる)を得ています。


リアップX5プラス 【第1類】60ml
日本においては代表的なミノキシジル製品で、ミノキシジルが5%配合されています。薬局で購入することもできるので、発毛剤としては初心者向けです。

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ミノキシジルの効果は血行を促進するということだけではなく、毛乳頭や毛母細胞を活性化することでヘアサイクルを正常化させます。

ミノキシジルの発毛効果については、血行促進のおかげというよりも、ヘアサイクル正常化による恩恵の方が大きいとも言われています。

そして、日本では、今紹介したリアップが有名ですが、世界的には開発元のロゲインや、そのジェネリックである、カークランドが有名です。

個人輸入のサイトを通じ安価で手に入れることができますし、成分にもほぼ違いはないので、海外製品を購入する方も非常に多くいます。


ロゲイン5%
アメリカにあるファイーザー社の商品で、ローションタイプのミノキシジル製品の中では最もオーソドックスなものであり、ミノキシジルが5%配合されています。


カークランド5%
ローションタイプ育毛剤で最も有名なロゲインのジェネリックで、ロゲインと同じく、ミノキシジルを5%含有しています。


特に、ポラリスシリーズミノキシジルの含有量が15%をこえる高濃度の製品もあり、発毛しにくい生え際にも期待が持てます


[NR-07]ミノキシジル5%+アゼライク酸2%+αローション
ミノキシジル5%に、5αリダクターゼを抑制するアゼライク酸やりんごポリフェノール、アデノシンなどが配合されています。

[NR-08]ミノキシジル7%+アゼライク酸5%+αローション
NR-07の強力版です。ミノキシジルが7%、アゼライク酸が5%と、より濃度が高くなっています。りんごポリフェノールも配合され、生え際にも効果があります。

[NR-09]ミノキシジル15%+αローション
ミノキシジルを15%を配合している他、アルコール成分を抑えた低刺激成分をベースとした育毛成分が使用されています。更に、43個のアミノ酸で構成されているサイモシンβ4-ポリペプチド成長因子も配合され、生え際にも効果が期待できます。

[NR-10]ミノキシジル16%+αクリーム
ポラリスシリーズの中でもっとも高濃度の育毛クリームです。また、体内への浸透性が高いコラーゲンやエラスチンを加え、頭皮や毛包の弾力性を高め、頭皮が髪をしっかりとつなぎとめておく役割を果たします。クリームタイプなので液だれの心配もなく、生え際への使用に適しています。


これらのノキシジル製品とフィナステリド薬剤を併用する治療が、現在では最もポピュラーであり、王道とも言える薄毛治療法となります。

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そして、ミノキシジルも薬剤である以上、副作用は存在しますので、最初は医師の処方のもと試してみるとリスクが軽減されます。

また、これらミノキシジルの塗布薬でも、フィナステリドなどの経口薬と同様に、初期脱毛により一時的に抜け毛が増える可能性がありますが、ヘアサイクル正常化への過程であると理解し、慌てず対処しましょう。 

それでも、どうしても副作用が心配という方は、医薬部外品の育毛剤であるチャップアップブブカをオススメします。

これらはM-034という海藻由来のエキスであり、ミノキシジルと同等の効果が認められているとのことです。

もちろん医薬部外品ですので、副作用のことはあまり考える必要はないでしょう。

そして、これらの製品は肌に合わない場合や、満足できない場合は全額返金保証をしていますので、「とりあえず試してみる」というのも良いかもしれません。


濃密育毛剤BUBKA
M-034が高濃度で配合され、ノンアルコールのため地肌にダメージを与えません。育毛に良いとされる植物エキスが多数含まれているうえ、無添加・無香料なのでベタつきや臭いがないのが特徴です。


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