プロペシアとザガーロの効果と違いを比較する!
プロペシアとザガーロについて
ここ最近、ザガーロ(アボダート)関連の記事を色々と書いてきましたが、この辺でついでにプロペシアとザガーロの細かい比較をまとめておこうと思います。
これら2つはどちらも内服用のAGA治療薬ですが、はたしてどのような違いがあるのでしょうか。
プロペシアとザガーロの成分と効果の違いを比較
プロペシア | |
5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 | |
プロペシアは2型の5α-リダクターゼを阻害することで、男性ホルモンであるテストステロンがAGA(男性型脱毛症)の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)へと変換されるのを防ぐ、国内初の内服用AGA治療薬です。 | |
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主要有効成分 | フィナステリド |
効果範囲 | 主に頭頂部 |
形状 | 錠剤 |
種類 | 0.2mg/1mg |
主なジェネリック | フィンペシア1mg 新タイプ・フィナロ1mgなど |
添加物:結晶セルロース、乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ |
ザガーロカプセル | |
5α-還元酵素Ⅰ型Ⅱ型阻害薬 | |
ザガーロは2型だけでなく1型の5α-リダクターゼにも作用する、国内で2番目に承認された、内服型AGAです治療薬です。今まではAGAの治療としては2型のみを抑えれば良いと考えられていましたが、脱毛部位の毛包に1型も発現していることからAGAとの関係が示唆されています。頭頂部のみならず、前頭部にも強い発毛効果が見られることが特徴です。 | |
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主要有効成分 | デュタステリド |
効果範囲 | 主に頭頂部及び前頭部 |
形状 | ソフトカプセル剤 |
種類 | 0.1mg/0.5mg |
主なジェネリック | アボダート0.5mg・デュプロスト0.5mgなど |
添加物:ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、黄色三二酸化鉄(0.1mgのみ)、三二酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチン |
ザガーロの特徴
御覧頂いてお分かりの通り、プロペシアとザガーロの最大の違いは、プロペシアが5α-リダクターゼの1型にしか作用しないのに対し、ザガーロは1型と2型の両方に作用するという点です。
そしてザガーロは前頭部、つまり生え際にも比較的高い効果が見られることから、1型を抑制することでも、発毛に何らかの関連があるのではないかと考えられています。
プロペシアに前頭部への効果がまるでない訳ではありませんが、ザガーロの方がより高い効果が期待できます。
プロペシアとザガーロ副作用の違いを比較
プロペシアの副作用
プロペシアによる国内の1年間の臨床試験において、副作用の発現率は276例中11例で、4.0%とされています。
主な症状として、性欲減退、勃起機能不全、全身倦怠感や肝機能障害などがあります。
内訳は0.2mgで1.5%、1mgで5.0%、プラセボ、つまり偽薬による効果測定(思い込み)で2.2%となっています。
なんと0.2mgの服用では偽薬よりも副作用が少ないのです。
1mgにしても、5.0%とプラセボ比較し、さほど大きな開きはありません。
また、AGA治療薬を服用するにあたり、一番気になるのが性機能に対する副作用だと思います。
しかし、プロペシアにおいての性機能に対する副作用は、服用開始後1年間に、0.2mgで137例中2例、1mgで139例中4例、プラセボで138例中3例となっており、ほとんど差がないことが分かります。
また、2~3年継続したグループでは0.2mg(128例)、1mg(124例)、プラセボ(122例)ともに性機能に関する副作用は0例0%となっています。
その他の副作用に関しても、0.2mgで0例0%、1mg、プラセボ共に2例1.6%となっていますので、長期投与では副作用の発現率は374例中4例で1.1%と、非常に安全性の高い薬品であるということがわかります。
ザガーロの副作用
販売元のGSKの発表によれば、ザガーロの服用にあたって、557例(内日本人120名)中、95例(17.1%)で副作用が確認されています。
主な副作用に勃起機能不全が24例(4.3%)、性欲減退が22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)となっています。
他にも重大な副作用として、肝機能障害や黄疸などがあげられています。
また、国内での長期投与試験では120例中20例(16.7%)に副作用が発現しており、主な内訳として、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)となっています。
ザガーロはプロペシアと比較して、やや副作用リスクは高い傾向にあるようですが、同時にプラセボやフィナステリドの投与試験も行われており、それによるとプラセボで15%、フィナステリドで20%程度の副作用が発現していることから、プロペシアの場合と測定方法による誤差が大きく生じていると考えられます。
つまり、実質的には、それぞれの販売元が発表している数字ほど、プロペシアとザガーロの副作用に差はないのではないかということです。
そして、ザガーロは以前より、日本国内では『アボルブ』、海外では『アボダート』の名前で前立腺肥大症の治療に使われていましたので、新薬とはいえ、名前を変えただけで実質的には新薬ではないので、今まで以上の副作用リスクが生じる可能性は非常に低いと考えられます。
効果を比較!ザガーロの方がプロペシアより効果的?
ザガーロの販売元であるGSK(グラクソ・スミスクライン社)の発表によれば、直径1インチ(2.54cm)の円内における、直径30μm(0.03mm)以上の髪の本数をベースライン平均値を0として半年間(24週)測定した結果、フィナステリド1mgを服用した場合、+56.5本、ザガーロ0.1mgで+63.0本、ザガーロ0.5mgで+89.6本という結果が出ています。
つまり、500円玉くらいの広さの頭皮の中で、どのくらい髪が増えたのかというテストですね。
ちなみにプラセボ群では-4.9本となっています。
この結果をもとに、ザガーロの効果はプロペシアの1.5倍~1.6倍と言われている訳です。
同様に髪の毛の太さも有意に増加しています。
これらのことからザガーロの方がプロペシアよりも発毛・育毛効果は高いということができます。
すでに個人輸入で同メーカーで同成分のアボダート(アボルブ)を使用している方々の口コミや評価がコチラに載っていますので参考にしてみてはいかがでしょうか(^^)
以下でも一部抜粋して紹介しておきます。
プロペシアとザガーロの口コミ
プロペシアの口コミ
使用し始め、約3ヶ月たちます。少しずつではありますが、地肌の隠れぐあいに変化が出てきました。一度、内科での受診をしましたが、一ヶ月で約1万5千円の費用がかかった事で、個人輸入代行での購入に切り替えました。通常であれば、3ヶ月で4万5千円のコストがかかりますが、こちらを利用することで、3万円以上のコストダウンとなりました。年間で考えると12万円以上です。私は現在42歳ですので、これから何年もこのプロペシアと付き合っていく事を考えると、この価格で購入できる事を嬉しく思います。
プロペシアをはじめて半年近くになったので、参考までに経過報告します。
元々おでこが広く、毛の量(密度)も多くない方でした。20代半ばから、おでこが少し後退&地肌の見え具合が気になってきました。それ以降、シャンプーや食べ物を気にしたり、市販の育毛トニックを使ったりしていましたが、効果はイマイチでした。そんなとき、こちらのプロペシアを見つけました。
使い始めて1週間ほどで頭皮の脂が減少し2ヶ月ほどで、おでこに産毛が生えてきました。気のせいだと思い込んでいましたが、やはり生え際が後退していたことがわかりました。今は産毛も伸びて、10代後半の自分の髪(の生え際と量)に、ほぼ戻った気がします。もし、薄毛でお悩みでしたら(病院は恥ずかしい、治療費が高い等)お勧めします!(ちなみに私は特に副作用等はありませんでした。こればかりは保障できませんが、健康体ならば大丈夫かと思います。)
今後はコスト面を考え、エフペシアに切り替えて今の状態をキープしていきたいと思います。また、そちらの経過も報告したいと思います。※今、私は20代後半です。
ザガーロ(アボダート)の口コミ
自分には合っていると思います。ものすごい勢いでハゲた逆の順番で生え揃ってきています。自分は学生時代にニキビが沢山できたタイプなのでI型だったのかもしれません。プロペシアでは感じられなかった変化が顕著に現れています。関係ないかも知れませんが、飲み始めてから顔やおでこなどから白い膿が大量に出始めました。個人的にはこの中に5αリダクターゼがいるのでは?と考えています。副作用も全くありません。生え揃ったら耐性が付かないように薬を減らすなど工夫しながら使用していきたいと思います。
プロペシアとリアップ1%との併用で6年。以前よりはかなり回復したものの、3か月前位から良くない抜け毛が増えたので、新たに手を打とうと考え、これを飲み始めました。
デュタスよりだいぶ高いですが、それでもプロペを皮膚科で処方してもらってた時(1錠250円)の半額位で済むので、助かってます。
主成分が同じでも、添加物の違いからの薬物動態を考えたら、予算が許せば先発品の方が良いと思います。
恐れていた副作用も、私には特になかったです。
元々脂症なのですが、これを飲み始めて脂が減った気がします。
分かりやすい口コミを抜粋しています。
個人差はありますが、プロペシアで満足している方も多いものの、フィナステリドで効果がイマイチと感じていた方がアボダート(ザガーロ)を服用することで如実に効果を感じ取ることができているケースが多いようです。
プロペシアとザガーロの価格の違い
ここまでプロペシアとザガーロの違いを比較してきましたが、やはり気になるのは価格の違いではないでしょうか。
通常、クリニックで処方してもらった場合、プロペシア1ヶ月分で7,000円から8,000円位が相場ですが、ザガーロは少し高めの8~9,000円に設定しているところが多いようです。
自由診療のため10,000円以上設定しているクリニックも多数見かけます。
正直、ちょっと高い!
ですよね?
効果も高いが値段も高いという訳です。
セレブな皆さんはそれでも良いかもしれませんが、継続治療するには金額的に厳しいと考える方も多いのではないでしょうか。
上でも少し触れていますが、アボダートは同じGSK社(グラクソ・スミスクライン社)から全く同成分で前立腺肥大症の治療薬として販売されている薬です。
以前より、クリニックによってはAGA治療の目的で8,000円程度で処方されるケースも多くありました。(日本で処方される場合の薬品名はアボルブです。)
しかし、このアボダートを個人輸入で入手した場合、1ヶ月分3,000円そこそこで購入できてしまうのです。
もう一度書きますが、全く同じ会社で、全く同成分の薬ですよ!?
カプセルの色とパッケージが異なるだけで、こんなにも価格に違いがあると、
みんなアボダートを個人輸入してしまいますよ! GSKさん!
尚、メーカーは異なりますが、ジェネリックの『デュタス』に至っては、最低ロットが300錠からとなるものの、約10ヶ月分のデュタステリドが13,000円弱で買えてしまいます。
1ヶ月にすると1,300円です。。。
こんなことを書くと、すぐに個人輸入してしまおうという方が出てくるとは思いますが、とりあえずは医師の処方のもと、副作用が出ないことを確認のうえで個人輸入へと切り替えることをオススメします。
アボダート(デュタステリド)
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