髪の毛の主成分『ケラチン』を徹底解剖!
ケラチンはタンパク質の一種で、髪の毛の主成分ですが、今回は、
ケラチンってなんですのん?
という方のために、少し掘り下げて説明させていただきます。
ズバリ!あなたの知らないケラチンの世界・・・。
知ってたらスミマセン(^_^;)
ケラチンとは?
ケラチンとは髪の毛の90%以上を構成する、繊維状のタンパク質であり、18種類のアミノ酸で構成されています。
食事などで摂取したタンパク質を体内でアミノ酸に分解し、そのアミノ酸を再合成することにより作られます。
シスチン | 約15% |
グルタミン酸 | 約14% |
ロイシン | 約10% |
アルギニン酸 | 約9% |
セリン | 約8% |
アスパラギン酸 | 約7% |
スレオニン酸 | 約6% |
プロリン | 約5% |
グリシン | 約5% |
チロシン | 約5% |
バリン | 約4% |
アラニン | 約3% |
フェニールアラニン | 約3% |
リジン | 約2% |
メチオニン | 約1% |
トリプトファン | 約1% |
ヒスチシン | 約1% |
ヒドロキシプリン | 約1% |
これらの18種類です。(赤字が必須アミノ酸)
つまりこれらのアミノ酸がひとつでも不足すると髪の毛は本来の健康を失います。
そして、18種類の内、上位7種類がケラチンの成分の約7割を占めます。
シスチン
毛髪で最も多くの成分を占めています。
シスチンは基本的に体内で合成することができるため、極端に不足することはあまりありませんが、アルコールやタバコの摂取により大量に消費されますので、お酒やタバコが薄毛の原因といわれる所以のひとつでもあります。
グルタミン酸
グルタミン酸はうま味成分として知られていますね。
いわゆる、出汁を取る時に使う魚介や昆布、椎茸に豊富に含まれており、肌の潤いを保つ効果があり、頭皮を抜け毛の原因となる乾燥から保護する役割をします。
ただし、過剰摂取には注意が必要です。
ロイシン
ロイシンは髪の毛の合成や分解に大きく関わっており、健康な髪の毛の構成に欠かすことはできません。
通常の食生活で不足することはあまりありませんが、不足した場合は肝機能が低下するなどの症状が出ます。
フィナステリドなどのAGA治療薬は肝臓により吸収されるため、肝機能が低下した場合、効果が薄れる可能性があります。
免疫力が低下する恐れがありますので、過剰摂取には注意が必要です。
アルギニン
アルギニン酸は血管拡張作用や成長ホルモンの分泌を促します。
成長ホルモンは髪の成長にも大きく関わっていますが、準必須アミノ酸といわれるアルギニン酸は体内での合成量が少ないため、不足させないためには食品などから摂取する必要があります。
大豆や肉類に多く含まれています。
セリン
セリンは体内で生成できるため、通常の食生活では滅多に不足することはありません。
質の良い睡眠をもたらす効果があり、間接的に成長ホルモンの分泌とも関係してきます。
体内でシステインへと変換され、頭皮の新陳代謝を活発にします。
アスパラギン酸
名前を見ればわかりますが、語源はアスパラガスです。
保湿や新陳代謝を活発にする効果があります。
体内で生成することもできます。
スレオニン(トレオニン)酸
スレオニンは体内で合成することのできない、必須アミノ酸となりますので、食品などから補給する必要があります。
頭皮や髪の保湿効果、成長促進効果があり、鶏肉や卵などをはじめとした動物性タンパク質に多く含まれています。
ケラチンを構成する主な7種類のアミノ酸を紹介しましたが、どれも大切な働きをしていることが分かりますよね。
比率は低いものの他の11種類にも同様に大切な働きがあり、それらが作用することで髪の毛は構成されています。
そして、髪の毛の成長に必要な全18種類のアミノ酸の中でも最も不足しがちなアミノ酸がリジンです。
リジンはケラチンには約2%しか含まれていませんが、通常の食生活の中心となる米やパンなどの穀物類にはあまり含まれていないうえ、体内で合成することのできない必須アミノ酸であるため、極端に不足しやすいのです。
18種類のアミノ酸のどれかひとつが欠けても健康な髪の毛は生えてきませんが、特にリジンには体内でタンパク質を合成するという大切な働きがあります。
つまり、髪の毛を作る働きがあるということです。
リジンは育毛で代表的なサプリメントのひとつであり、服用することで「髪にコシが出た!」や「髪が太くなった!」という声が聞かれるのはそのためです。
ケラチンには約2%しか含まれていないにも関わらず、人気のある理由がお分かりいただけたでしょうか。
リジンの口コミや評価はコチラに出てますので、よろしければ参考にしてください(^^)
他にもリジンをはじめとしたアミノ酸が複数含まれているサプリメントもありますので食生活が気になる方は力を借りましょう。