『ザガーロ』の発売日決定で勢力図はどう変わる?
デュタステリドの内服薬である『ザガーロ』の発売により、果たして経口発毛薬の勢力図に影響は出るのでしょうか。
ザガーロの発売日は11月24日延期
デュタステリド『ザガーロ』の発売日が2015年11月24日に決まったようです。
メーカーであるGSK(グラクソ・スミスクライン社)の都合により延期となりました。
※詳細は
《発売延期!デュタステリド『ザガーロ』まとめ》
《続報:ザガーロ発売延期の理由が見えてきた!》
《追加情報:ザガーロ(アボルブ)の発売延期・出荷停止原因が判明!》
デュタステリドの効果については以前解説した通り、プロペシアをはじめとしたフィナステリドよりも発毛効果が高い訳ですが、ザガーロが発売されたからといって、いきなり大きく勢力図が変わることはないと思います。
過去記事:〈承認されたデュタステリド、『ザガーロ』の効果は?〉
取り扱い医療機関が少ない
まず、発売したからといって、即ザガーロを取り入れるというクリニックばかりではないということがあります。
世の中は積極的なクリニックばかりではなく、しばらくは動向を見極めてから自分のところでは導入するというクリニックも多いと思います。
もし、処方を希望する場合はクリニックの相談した方が良いでしょう。
なるべく多くのクリニックが取り扱ってくれると良いですね。
通院回数が増える
ザガーロは新薬となりますので、発売後1年間は、最大14日分までしか処方してもらえないという可能性があります。
つまり、プロペシアの場合は数ヶ月に1度で良かった通院が、2週間に1度は病院に通わなくてはならないということに・・・。
これは正直、キツいですよね?
実質上アボルブからの名称変更みたいなもんなので、規制対象外になると良いのですが・・・。
副作用が出やすい
フィナステリドやデュタステリドを内服している人は一定期間を空けないと献血しちゃダメというのは有名な話しですが、フィナステリドとデュタステリドでは、その期間に大きく開きがあります。
フィナステリドが1ヶ月なのに対して、なんとデュタステリドでは6ヶ月なのです。
つまり、それだけ薬の効果が体に残りやすい、逆に言うと、効き目があると言うことになるのですが・・・。
実際にデュタステリドはフィナステリドと比較して2倍以上の確率で副作用が確認されています。
過去記事:〈やっぱり気になる!発毛薬副作用一覧〉
このことから、医師もAGAの相談に来た患者さんに対して、いきなりザガーロを処方するとは考えづらく、「最初はプロペシアで様子を見て、効きが弱いようならザガーロを試してみましょう。」という治療スタンスを取ると考えられます。
結果、勢力図としては、以上の3点から、いきなり大きくシェアを獲得するというのは考えづらく、時間の経過とともに少しずつ大きなシェアを獲得していくことになるのだと思います。
個人輸入を通じて使用されていた方も多いとは思いますが、期待の新薬ということで、より多くの口コミや感想を目にする機会が増えると思いますので、楽しみですね。
デュタステリド『ザガーロ』と同成分である『アボルブ(アボダート)』の口コミ・感想はコチラに出ていますので、参考にどうぞ(^^)